・CSVファイルに抽出されたログイン情報はChromeとMicrosoft Edgeが同一の形式で4つのカラム(name,url,username,password)からなる。Firefoxの場合はもっと複雑で9つのカラム(url,username,password,httpRealm,formActionOrigin,guid,timeCreated,timeLastUsed,timePasswordChanged)からなる。
【Microsoft Edge】CSVファイルのインポートのボタンは、現在は秘匿されておらず、エクスポートと並んで配置されている。edge://settings/passwordを開いて「保存されたパスワード」の右の3つの点のボタンをクリックし、「パスワードのインポート」をクリック。
【Firefox】以下の参考サイトを探したので、確認してみたい。
https://websetnet.net/ja/how-to-import-passwords-into-firefox-from-a-csv-file/
アドレスバーにabout:configを入れてEnter。
「設定名を検索」でsignon.management.page.fileImport.enabledをFalse からtrueに変更する。
about:logins をアドレスバーに入れてEnter。右上の点が3つあるボタンをクリックすると、「ファイルからインポート」というメニューが出現する。
【Google Chrome】多くのサイトで様々な方法が紹介されているので、ご自身で検索してみてください。すべてのプラットフォームで使えるDevToolsを使った一時的な、ログイン情報(CSVファイル)インポート機能の有効化がおすすめ。Google Chromeの最新バージョンでも再現できました。
・GoogleChromeのアドレスバーに chrome://settings/passwords を入力し、Enter。
・「保存されたパスワード」の右の3つの点をクリック。「パスワードをエクスポート」を右クリックして「検証」をクリック。下の図のように、このボタンのコードが青く反転して選択されるので、その上のコードの赤い線で囲んだ文字”hidden”を削除する。一時的に「パスワードをエクスポート」と並んで「インポート」ボタンが表示される。ページを開き直すと、もとに戻るので、設定を戻す必要もないです。
・こんなに簡単に重要なパスワードがインポート・エクスポートできるので、業務で使用するPCから会社のアカウントの情報が抜かれるのは困ると思われた管理者の人がいるかもしれません。
・Windowsの場合を例とすると、標準ユーザ(PCの操作はできるが、ソフトをインストールしたり、PCの重要な設定を変えようとすると管理者アカウントのパスワードを求められる)にしかサインインできない状態で使用しているユーザは、ログイン情報のエクスポート・インポートはできないようにしておかないといけないです。ただし、現時点ではどのようにすれば、そのように規制をかけられるかは不明です。
・業務で社員などに使用させているPCにMicrosoftアカウントでサインインさせたり、管理者ユーザでサインインさせている自体がおかしいので、まず、その点を改めましょう。PCの管理者と使用者は別の人でないといけないのです。
・人を雇うよりずっと安価なサポートセンター(社外サポートデスク)と契約して、PCやIT機器を管理する技術系社員を不要として、採用しなかったり、解雇するような会社があります。そんな会社に限って、情報漏洩などのセキュリティインシデントを起こします。
・社内でしっかりとしたIT要員を確保し、PCやIT機器を正しく管理し、経営者がその状況を把握し、その成果を実感できれば、最高です。それでも、社外サポートデスクと契約する場合は、社内のIT要員の相談先としての役割を果たせるような高度な技術や専門性を持ったところと契約することが重要です。そうしなければ、日本でITやセキュリティの技術者が不足しているという状況は全く改善しないでしょう。
・追記として、社内のIT要員は会社で利用しているPCやその他の機器やインターネット・サービス・プロバイダやホスティングサービス等のサポートセンターとやり取りもするので、広範囲な知識を要します。それを普通の業務しか知らない社員にやらせるというのは、無理がありますし、相手のサポートセンターも説明等に無駄な時間を要しますし、状況が正確に把握できなければ間違った回答しか得られないということも起こります。無意味な負荷や混雑の原因です。